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新しいトゲがビュンビュン [トゲの姿]

花の話題とともに、もうひとつ春らしく感じるのは、新しいトゲの姿を見つけたときです。とくにトゲマニアにとっては、春になり順調に新トゲが出てくるとホッとしたりします。サボテンがこじれたりすると、じっと動かなくなり、何がよくないのだろうと栽培家はやきもきします。


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紅裳竜の新トゲの姿です。真紅のトゲはとてもきれいです。


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刈穂玉のトゲ。トゲモノの代表種ですね。


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たぶん鯱頭です。新トゲの赤みは余りありませんが、強いとげがビュンビュンでます。


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カルメン玉の新トゲ。一時期こじれていましたが成長再開。


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金冠竜の新トゲ。金冠竜は黄色トゲ系か赤トゲ系ですが、この苗は混血で中間色です。


いいトゲを出すようにするのは難しいことです。まあ水やりや日照などの点で、あまり苗を甘やかしてしまわないことです。成長を重視すると、トゲの密度が出ません。サボテンはトゲで日陰を作って耐えているのだという説もあり、ガンガン日に当てて栽培をされているトゲ名人の方もいらっしゃいます。でもこれは、日焼けのリスクとの闘いです。日差しの強い時間帯にサボテンを見張っていられればいいのですが、諸事情でそうもいかないので、トゲモノを作るのはとても難しい作業です。また汚れとの闘いでもあります。







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赤鬼の角が生えてる [トゲの姿]

4月から5月にかけて、太平丸の新トゲが動いてきます。自分は翠平丸が好みですが、春の新トゲを見て、いつも思います。こりゃ赤鬼の角が生えたみたいだと。赤鬼の角は、とってもかわいいです。


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実生の苗ですが、角が生えたみたいでしょ?出たてのトゲは、なんだかぶよぶよしているらしくて、コロンと太いのです。色が赤くて、よこ縞が入っていて角みたいに見えるのです。


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こちらの苗はいかがでしょうか。やっぱりかわいいトゲです。


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こちらはさらに若い実生苗です。翠平丸ではなく、ふつうの太平丸なのでトゲは少し細く、ヒョロっとしてます。


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翠平丸のやや育った苗です。やっぱり角を出してますねぇ・・・


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こちらも赤い新トゲが見えています。


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こちらは尖紅丸(だったかな?)の新トゲです。どこに出ているかわかりますでしょうか。
尖紅丸も好きな品種ですが、なかなか成長しない品種です。今年の花を画像を撮るのを逃してしまいました。けっこうパッと咲いて、すぐ終わってしまいます。








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生まれたてのトゲは太い [トゲの姿]

昨年秋に種まきした金鵄玉の苗は、大半が討ち死にしてしまいました。しかし元気な子もいます。画像を眺めてアップにしてみると、トゲの姿が大人っぽく(?)なってきています。が、もうひとつ気づいたことがあります。生えはじめのトゲは太く、完成すると細くなることが画像でハッキリと写っていました。
以下は、今年の秋から冬までの3枚の画像ですが、トゲがスリムになっていきます。生まれたてのトゲは、しっかりと固定されていなくてグラグラしています(その理由はまた別の記事で書きたいと思います)。
さらにトゲ自体もぶよぶよと膨らんでいるようですね。


sr20111028P1010109.jpg2011年10月28日


sr20111104P1010220.jpg11月4日


sr20111202P1010635.jpg12月2日


いかがでしょう。トゲのメカニズムに迫る感じがしませんか。




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赤トゲの兆候 [トゲの姿]

真っ赤なトゲで豪刺というのが理想の日の出丸です。しかし現実はそんなに甘くはありません。トゲ色がいい日の出丸は、豪刺になりにくいし、赤竜丸のような豪刺タイプは、トゲ色は鮮やかなものが少ないです。
トゲ色がどのようになるかは、出始めたトゲの中の側刺の色を見ているとだいたい想像がつきます。


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ほぼ標準的なトゲ色の日の出丸。側刺の色は赤い色素がマダラになった中間的なもの。トゲが完成する頃、側刺はたいてい黄色系のトゲとなります。


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出始めからトゲ色が黄色系のもの。赤みの少ないトゲの苗になります。


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側刺の色がとても鮮明に出ているもの。この日の出丸が、いちばん鮮やかな赤色トゲを見せています。


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変り種の短刺系の日の出丸。色はたぶん赤みの少ない系統になると思われます。トゲの形態がすこしヘンな苗です。側刺までもずんぐりと太いのです。





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トゲといえば赤色 [トゲの姿]

トゲといえば、やっぱり赤色かなと思う。黄色トゲの金冠竜とか金鵄玉、金鯱の黄金トゲも見事だけれど、赤トゲの色彩の強さはピカイチ。砂漠には、鮮烈な赤トゲのサボテンが似合う。
高湿度の日本の夏が過ぎると、トゲに発生しやすいカビも減り、秋口はキレイなトゲの季節だ。


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神仙玉の赤トゲ。このところ幅広の新トゲが出るようになった。


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たぶん神仙玉。刈穂の可能性もある。これまでカビ発生の被害に会わずにきている。


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実生で作った日の出丸。とくに幼苗の頃の新トゲは美しい。赤ちゃんの肌がスベスベしてきれいなのと似ているかもしれない。


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その中で、豪刺が出てきた日の出丸。この調子でいけば、けっこういい苗に育ちそうだ。


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ラストは緋冠竜。名前のとおりトゲは赤系だが、ほんとうに赤いトゲは出にくい。黄色トゲや白トゲ、それにマダラトゲが多くて、それはそれで太いトゲが出るのだが、真っ赤というのは見たことがない。この画像の緋冠竜はすこし変わっていて、トゲは細いが色はけっこう鮮やかだ。




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トゲの退色のこと [トゲの姿]

むかし実生して増やした日の出丸は、なぜだかトゲの色が赤というより朱色、場合によっては黄色というヘンな日の出丸です。たぶん日の出丸においても、赤トゲの評価が高いと思います。でもせっかく育てている苗なので、だいじにしています。
あるとき気づいたのですが、このヘンな日の出丸も新トゲが出るときは、とてもキレイな紅色をしています。トゲが完成する頃から退色してしまい、黄色というか朱色のトゲとなります。退色するプロセスが解明できれば、赤いトゲの日の出丸を作るヒントになるかもしれません。いくつかの例を観察しているのですが、新トゲが完成して落ち着いてくるときに、主トゲの中央部に筋状に緑色の色素が現われるように感じています。その例をいくつか掲載します。


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↑ 主トゲが伸びている中央部に色の褪せたような緑色のような色素が根元から進展しているように見えます。


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↑ こちらも中央部の緑色の色素がかなり明確に現われているように思います。


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↑ いかがでしょうか。


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↑ こちらも幅の中央部分に帯状に緑色素が成長しているように見えます。


新トゲがほぼ完成して固化する際に、この緑色に見える部分がトゲの完成の最終段階で作用しているようです。緑色っぽい何らかの成分が赤いトゲの全体に及ぶとき、トゲが固化するとともに、赤色の色素を、黄色あるいは朱色に変化させているように感じています。あるいは赤色の色素と緑色の色素の混色現象が起きているのかもしれませんが、詳細な解明はこれからですね(そんな解明を誰がやるのか、はなはだ疑問ではありますが)。




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トゲの出始めはキレイ [トゲの姿]

日の出丸の新しいトゲは、例外なく太いです。なのですごいトゲが出てきたと喜ぶのですが、トゲが固まるにつれて、まあほどほどの太さに締まってきます。生まれたてのトゲは、柔軟でしなやかで容易に曲がりやすいようです。たぶん、ぶよぶよなのでしょう。その理由のひとつは、生まれたてのトゲが硬いと、すでに出ている硬いトゲに絡まって、うまく伸びられないためだろうと推定しています。


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生まれたばかりのトゲは、幅広で色素にも恵まれて、このまま固まってほしいと思います。しかし、なかなか世の中思うとおりにはなりません。


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こういういいトゲが出てきそうだとつい喜んでしまうわけです。


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金鵄玉です。このまま育ってくれると、稀少な苗になるでしょう。


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豪刺系の日の出丸。


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実生苗の新しいトゲ・・・いい感じです。




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トゲの発生にはプログラムがある? [トゲの姿]

不思議なことに、苗がある大きさになるとトゲの発生に変化がおきると思われます。トゲが大きい日の出丸で気がついたのですが、あるときから減刺(アレオーレあたりのトゲ本数の減少)が起きるようなのです。


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これは通常の日の出丸ですが、ちょっとした変化がお分かりでしょうか?右側にあるアレオーレから、通常は上方に3本出るトゲが2本になっています。トゲが脱落したのではなく、新トゲのときからこの上方に向かうトゲが2本です。それでいながら、今後ずっと2本のままかというと、そうでもなくまた3本に戻っています。新トゲの出始めの部分を見ると3本出ているのです。


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金鵄玉の比較的大きくなった苗ですが、このところずっと上方向きのトゲが2本のままです。ちょっとわかりにくいのですが。


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拡大画像です。新しいトゲも2本パターンのままです。しかしトゲの障害がおきているようには見えず、元気なのです。


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こちらはやや小ぶりの金鵄玉です。小さい苗では、このようなことはおきずに、全部のトゲが3本上方トゲです。


始めは、トゲの本数が減ると、ヤバイ!栽培上に問題があったのかな、何らかの虫や細菌の障害かなと思っていました。しかしどうもそういう問題ではないように思えてきました。あるサイズより大きくなると、すでにたくさんのトゲで身が守られるため、トゲをたくさん出す必要がなくなり、トゲの本数を減らしている可能性があるのではと考えるようになりました。その代わり2本のトゲは、3本のときに比べて、やや太い気もします。本数を減らした分、1本のトゲに充分な栄養を送るのでしょうか。
まだまだ観察事例も少なく、研究の余地はありますが(そんな研究をする物好きなんていないか・・・)、トゲの発生プログラムは、幼苗のときから成球になるまで変わらないというものではなく、エネルギーも最小に最適化されているように思うのです。


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トゲづくし [トゲの姿]

この季節、日の出丸の活動が始まっています。寒くなるとトゲを出し始めるなんて、とても変わっています。秋型のサボテンは、日の出丸のほかには、マミラリアの一部があります。
新トゲはキレイなので、思わずバシバシ撮影してしまいました。いかにトゲマニアかわかろうというものです。


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赤竜丸の新トゲ。


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実生苗の新トゲ。この苗は黄色トゲに近いのですが。


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日の出丸の新トゲ。この苗は増稜が始まっています。


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日の出丸。トゲの姿に教あります。


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こちらも実生苗。比較的赤トゲの種類です。


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真珠の新トゲ。一気にあちこちで新トゲが出てきました。


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日の出丸の新トゲ。


日の出丸は、あと1ヵ月半くらいで花の時期を迎えます。




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転んでもタダでは起きない [トゲの姿]

先日の台風は、都心の街路樹を倒したりして被害の爪あとを残しましたが、じつはわがハウスでも残念な被害が起きていました。トゲものサボテンの神仙玉が棚から転落。いわばトゲが命のサボテンのトゲが、ポッキリ!
ハウスの壁際に置いてあった苗が、風圧でビニールが押されたと思われます。急いで拾い上げたのですが・・・下のように泥にまみれて無残な姿になってしまいました。


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↑ この稜線の主トゲがなくなっています。散らばった用土をさらって、トゲを探し出しました。それが下の画像です。


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でもタダじゃ起きません、このsaborich君。めったに見れない赤トゲの断面が現われています。よ~く断面を観察すると、赤い色素がトゲの中央部まで分布していることがわかります。これが新たに得られた知見ですね。赤いトゲは出始めの頃、結構水やりなどで赤い色素が落ちます。赤い色素は、トゲの表面部分に集中して分布しているかもしれないと考えていました。でもそれはちがいますね。トゲ全体に分布している、というのが正解のようです。 そういう情報を身をもって教えてくれたということで、トゲの折れた被害もプラスに転じて考えることにしましょう。


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お口直しというわけではありませんが、無事だったトゲものサボテンのトゲの姿を少々。これは半島玉なんでしょうかね。品種がわからないのですがすこし凄みのあるトゲの色です。愛培してます。


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もうひとつ、お口直しです。神仙玉の赤トゲの姿です。これぞ、サボテン!という感じですよね。





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