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ハウスの新たな仲間たち [訪問記]

サボテン師匠のところを訪問し、わがハウスの仲間になったサボテンですが・・・

やはり、兜丸と緋冠竜ということになりました。
前にも書きましたけれど、自分の栽培スタイルは、サボテンコレクターというより
サボテン農家に近いものです。
これぞと決めた品種の栽培にこだわるスタイルですね。



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まずこちらの大疣系兜丸。前記事で、おっ欲しいなと思った大疣系のカキコ兜が、
まだ発根中で管理中だったわけです。
同じ系統の兜丸なら、こちらはどうだと師匠に紹介されたもの。
袖ヶ浦に継がれた、毛羽立ち、大疣系兜丸という感じです。
たくましいばかりの頑強なアレオーレの風貌が気に入ってしまいました。
なぜか大疣系の兜は背が高くなる傾向があります。
たぶん、兜以外の血がすこし混じっているためであろうと思います。
この系統の兜を作る親として使ってみるつもりです。


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こちらはまだ小さい苗ですが、超といっていいほどの豪刺の緋冠竜。
この系統の緋冠竜が師匠のハウスに整然と並んでいました。
その中でも、将来これはすごくなるぞという顔の期待の星を
買わせていただきました。トゲの太さ重視の緋冠竜です。

やはり師匠も言われていましたが、緋冠竜の赤いトゲと太いトゲは、
なかなか両立せず、色の強いトゲは細いし、太いとげは色が白いという
どちらかのタイプになってしまう傾向があります。
あれだけの栽培数の中でもそうなのですから、
色が赤くしかも豪刺という緋冠竜は、自然界には出にくいわけです。

そんな憧れの緋冠竜ですが、すこしでも近いものを作ってみたい
という気持ちも抱きます。
これを親木としてまた実生をしてみようと思いました。






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ホント久しぶりに師匠のところへ [訪問記]

7月16日に、ホントに久しぶりに、わがサボテン師匠の
高木カクタスさんのところに出かけてきました。
じつは次女が、信州豊科のすぐ近くに嫁いでおり、
何かと用事があるのですが、高木さんのハウスは素通りするばかりだったのです。
ようやく訪問の実現となりました。
ご無沙汰していたので、まずお茶をいただきながら、つもる話などを。
猛暑日でかつ午後2時ころだったので吹き出る汗を拭いながら
ハウスのあちこちを探検してきました。


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海王丸の巨大球。こんなサイズは初めてです。
こんなにデカクなっちゃうのだなと感心しました。
(手前はわたくしめの指です。)
自分の親木にしている海王丸なぞ、
これと比べたらミニチュアですね。


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大株の兜丸。ここまで無事に大きくなることは珍しいと思います。
兜丸は寿命20年という説もあって、限界サイズがこのくらいです。
それにしても白さがまぶしいです。


sr20120716IMG_8253.jpg

おっと目に留まったのが、この大疣系の兜丸。
欲しいなぁ・・・と言ったら、これみんなカキコでまだ根がないんだよ、と
ひっくり返して見せてくれました。
このサイズでカキコだったら、親はどんなにデカイのだろうと、
その親を見せていただきました。
画像を撮るのを忘れましたが、垂涎の的という兜丸。

発根中の苗は販売品ではないという(誠実な)考えの師匠なので、
今回は無理を言って買うことは断念、いずれ根が生えたら買っちゃいます。


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豪刺系の緋冠竜の小苗がびっしりと並んでいました。
いぜんご子息が熱心に地植え栽培されていたものですか、
と伺ったら、せがれのものばかりじゃないよ、とのこと。
とにかく選抜されたすごいトゲの緋冠竜が整然と並んでいました。
成長につれて、みな見事な苗になるでしょう。


●(参考)高木カクタスHP


なお、買わせていただいた苗の紹介は、また別の機会に。





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佐久のサボテン園のおじいさん [訪問記]

長野県駒ケ根市に自宅を構えた頃から、土に触れる機会も増えたので、疎遠となっていたサボテン園芸の趣味が昂じてきました。2003年の頃だったように記憶しています。それまで東京のマンション暮らしをしていたため、せいぜいマンションのベランダに数鉢置いているような状況だったのです。

素朴な疑問は、長野のような寒冷地でサボテンが栽培できるのだろうかということでした。しかしいろいろと調べていくと、長野県内には過去多くのサボテン業者がいてさかんに栽培していたらしいということです。それならハウスを作って本格的にサボテン園芸ができるかもしれないと、思いはじめました。

長野県や愛知県、近隣のサボテン業者を巡る旅が始まりました。五十鈴園さん、堀川カクタスガーデンさん、錦玉園さん、臼田清花園さん、紅波園さん、岐孝園さん、鶴仙園さん、西沢サボテン園さん、そして高木カクタスさん。最後の二つのサボテン屋さんは自宅に最も近いということもあって、その後もずっといろいろとお世話になっています。

ところで臼田清花園さんは、長野県佐久市にある老舗のサボテン屋さん。ここを訪問したときのことが印象深く残っています。普通の民家の庭先に栽培場がしつらえてあって、訪問を告げるとおじいさんが出てきました。案内されたハウスは、背の低いビニールトンネル型のハウスが2棟と、半地下型の三角屋根のハウスが数棟。いずれも年数を感じさせるものでした。

ビニールトンネルハウスの方の内部には、ビニールが掛けられている畝みたいなものが納まっていて、サボテンの姿は見えませんでした。おじいさんがやって来て、そのビニールをバリバリと剥がします。地面にビニールの端が半分埋まっているためそれを剥がしていくのです。見るだけなのに、手数をかけさせて、なんだか申し訳ないなぁ・・・

「気になる苗は、あとで判らなくなるから手前に出しておいてください」と言い残して、おじいさんは去っていきました。いくつか気になった苗を手前に出しました。あちこち見ていくうちに、そこで手前に出して置いた苗がありません。あれ?どうしたのかな?

おじいさんを見つけて尋ねると、「それは、あちらに置いておきましたから・・・」。あちらの方角をみると、つまりレジの置いてある精算する場所でした。「うーん、やられたか。気になる苗は、即ち買うことになってしまう訳ね・・・」

そのとき購入した、王冠竜がこれです。購入当初の画像です。地植えに近い状態だったためでしょうか、ちょっと逞しいというか環境に耐えてきた肌の色です。径12cmくらいの苗でした。

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 でも、結果論としてこの苗はとてもいい買い物でした。丈夫で(一般に大冠竜は丈夫ですが)、その後自分の素性を遺憾なく発揮してぐんぐんと成長して、4年後にはこんな立派な姿になりました。肌も青々とした元気な株です。径18cmほどです。

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購入した当初は買わされたという思いが強かったのですが、この王冠竜が育つにつれて、あのおじいさんに感謝しなければいけないなと、次第に気持ちが変化してきています。「おじいさん、あの時買わせていただいて正解でした」という思いですね。いまお元気なんだろうか?王冠竜の前で、おじいさんのことを思い浮かべます。

 

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