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生存競争をしているのだろうか [生態]

今日の画像は、多花玉の実生苗の姿を追ったものです。
下へ行くほど古い画像です。


sr20121013P1010745.jpg2012年10月13日

今日見ると、左側の苗が、また枯れていきました。


sr20120810P1010046_2.jpg2012年8月10日

この頃が、いちばんみな元気そうに見える時期です。
しかし、鉢のあちこちに枯れた実生苗がもぐっています。


sr20110824P1010088_2.jpg2011年8月10日

昨年の姿。


こうして画像を並べてみると、それぞれの時期に、脱落していく苗がいます。
実生を始めたころは、何かが足りなくて枯れていくのだという気持ちに襲われました。
つまり栽培技術の不足で、ダメになっていくのだと思っていました。
ちょっと自責の念なんかも交えて・・・
でもこのごろは、こうなる摂理というか自然な姿ではないかと思うようになりました。


以前の記事で、植物は生存をかけて、いろいろな性質を持つ種子を、
過剰に生み出すという考え方を紹介しました。種々の性質の苗の中で、
一部であっても環境に適応するものが生き延びていき、
さらに強固な性質を備えるようになれば、種の存続の目的は果たされたことになります。
実生して発芽した苗が、すべて順調に育つことはまれです。
栽培環境に適さないものは、脱落していくのだと考えています。
全部、枯らさずに育てるという考え方は、無理なんじゃないかと思うのです。


その証拠というわけではありませんが、1番目の画像と2番目の画像を比べてみて、
気づくことがあります。
つまり、元気に育っている苗は、より環境に適応して、
いちだんと逞しくなっていることです。
ぐんぐんと成長する苗が出てくると同時に、枯れていく苗がいる。
まるで生存競争をして、生き延びていく苗を選別しているかのうようです。


サボテン師匠から昔聞いた話です。
原産地のサボテンの生存率に関しての話です。
もし、自然に受粉して出来た種子が全部その土地で育ってしまったら、
原産地の原っぱは、サボテンで埋め尽くされるだろうという話です。
そんなことは実際にはないわけなので、種から育つ個体数の割合は、
千分の一以下、いや万分の一のレベルのはずです。
それを思うと、たくさん実生して発芽したもののうち、
100個に1個でも丈夫な性質を持った優れた苗が出来るなら
それはそれで成功なんじゃないかな・・・などと夢想します。


とはいうものの、そろそろ植え替えの時期です。
いつまでも植え替えをサボっていると、
鉢内の環境がますます劣化して、
元気な苗も適応できないことになるかも・・・(それはヤバイ)






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