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カビの季節 [トゲの姿]

梅雨も明けたあと、高温かつ多湿の環境になり、
トゲモノのトゲにカビが発生しやすくなります。
毎年カビがつきやすい苗がいて、真珠の苗なのですが、
やはり今年もやってきました。


sr20160801DSCN0019.JPG

↑ こちらの苗、カビの発生しやすいトゲがあります。
 簡単に判別することができます。
 まだ新しいトゲで、色合いも深くてきれいなトゲで、
 全体がしっとりと湿った感じのもの。
 球体の上半分の新トゲから成長が終わった程度の新しいトゲです。


sr20160731DSCN0009.JPG

↑ カビの例です。こちらの地方ではアオカビが多いです。
 カビが繁殖する条件というのがあって、温度と湿度それにエサです。

 日本の気候では今頃から夏にかけて高温多湿になります。
 エサの方は、トゲモノサボテンに多い蜜の分泌が関係していると見ています。
 この気温の高い時期に蜜線よりたくさんの蜜が分泌されます。
 この蜜はアレオーレを濡らし、それがトゲの根元からトゲを湿らせて
 先端に向かいます。
 日の出丸のトゲにあるギザギザの構造は、毛細管現象を起こして、
 蜜をトゲに行き渡らせ保持しているのだろうと推測しています。
 なぜかといえば、そうして蜜の匂いを周囲に拡散させるためです。
 この結果、湿った印象の深い色のトゲができると見ています。
 そしてこれがカビのエサになっています。 


sr20160801DSCN0020.JPG

↑ 上の画像のカビの先端部を取り除きましたが、カビの根っこの部分の
 黒いくすみが残ります。おそらくこれはカビの菌糸体の残りなのだろうと
 思いますね。ほうっておくと、この黒ずみは沈着して取れなくなり、
 トゲが汚れた感じになります。ひどい場合にはトゲが黒くなってしまいます。


 では対策はというと、なかなか有効な手段が見つからないのですが、
 マメにお世話ができるならば、蜜線から出てきた蜜の玉を、
 綿棒などで除去してやります。苗の数が多いときなどは
 なかなか実行しにくい方法ですが。




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コメント 3

シゲ君

こんにちは。
御無沙汰しております。
Saborichさんは、以前のブログで胡蝶蘭も育てていらっしゃいましたよね?
先日、知人のお祝いに胡蝶蘭をプレゼントしたのですが、胡蝶蘭は毎年咲かせることは難しいですか?
by シゲ君 (2016-08-02 08:53) 

saborich

こんにちは。
胡蝶蘭の栽培や花を咲かせることは、
それほどむつかしくありません。
いくつかの留意点をまもれば、毎年花を見せてくれます。
寒がりの植物なので、18℃前後より気温が低下するようになったら、
室内に取り込み、冷気に当てないようにします。たいてい秋口です。

低温の環境が2週間続くと、花芽の元になる花茎が伸びてきます。
やや少な目の水遣りをつづけて、花茎がしだいに伸びていきます。
つぼみが見えてきたらあまり移動したり環境を変えないようにします。
変動があると、つぼみを落としてしまいます。
順当にいけば花が見れます。

春になって外気が暖かくなったら、野外の木陰などで風と雨に当て、
葉が充実するようにして体力をつけさせます。

by saborich (2016-08-02 17:32) 

シゲ君

育て方のポイントを教えて頂きまして有り難うございました。

胡蝶蘭はかなり高価なので、出来れば毎年花を咲かせてあげて欲しいのでお節介かと思うのですが早速メールで教えてあげたいと思います。
本当に有り難うございました。
by シゲ君 (2016-08-02 18:23) 

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